2013年5月2日木曜日
かぶせ茶 やぶきた 鹿児島県霧島市 福永忍 作 全国茶品評会三等入賞
全国茶品評会三等入賞
かぶせ茶
品種 やぶきた
生産者 鹿児島県霧島市 福永忍
2012年秋 思月園にて購入
the高級茶という感じで、お湯には産毛がびっしり浮き、水色は茶色がかったとさえいえる黄色、蒸しは浅め、茶殻は芽ばかりで柔らかい。
とても淹れるのが難しく、熱過ぎてももちろん駄目だが、ぬるすぎると臭みが出るので、意外と熱いくらいが合った。
味は以前中森製茶さんでいただいた手揉み茶に次ぐ、「アミノ酸」の強さ。
葉の雑味・風味は少ないが、龍井など中国茶に近い風味もあるのは、芽の部分が多いという共通点だろうか。
紅茶でシルバーチップスばかりのお茶を飲んだときにも、ヌルッとした味ばかりで、もっと葉の部位もあったほうがバランスとしては良いのかなと思ったが、少し同じような印象を持った。
ただ、この種のお茶の経験が少ないので、あくまで現時点での感想で、経験を重ねたらこの気持ちは変わるかもしれない。
秋に購入し、少しずつ勉強しながら飲んできたが、いつも飲んでいるお茶と違いすぎて、真価が分かったとは言い難い。2013-14シーズン以降の課題としたい。
2013年4月19日金曜日
鹿児島産新茶 西荻窪 清風園
20年ぐらい前だっただろうか?大走り新茶ブームがあったが、そういう風潮は落ち着いてきている。
が、早稲種が珍重されたり、品種開発されたり、お店がいち早く鹿児島茶を仕入れたりという傾向は今なお存在する。
まだ4月中旬だというのに、西荻窪・清風園さんにも既に鹿児島産新茶が2種類ほど入荷していた。
今年は全国的にお茶の出来が特に早いらしく、お関係の方々は喜んでいるに違いない。
(※その後冷え込みが訪れて、静岡などは大変な思いをしたようである)
一種類には「さえみどり」と書かれ、もう一つは深蒸し気味の無記名であったが「ゆたかみどり」あたりだろうか?
後者を購入。
青々した香りが爆発するほどではないが十分に新茶の香気がある。火香は結構ある。
今年も放射能汚染に加え九州をはじめ日本の土壌は中国の公害からの深刻なダメージを受けている。
そこから目を逸らすことはできないが、ひとまず新茶に出会えたことに感謝したい。
2013年4月中旬
1260円/100g
2013年4月5日金曜日
旨み中心を見直す
この半年ぐらいで、名うてのお茶大好き人間何人かとお話させていただき、ときにはお茶を飲ませていただいたところ、アミノ酸に特化したお茶よりも、葉の雑味がたくさん混ざったものが好きな方が何人かいらした。
日本酒で「(純米)大吟醸」より「純米酒」が好きというほうが通ということになっているのと似ている。
「茶舗あすか」さんの「特玉川在来」もまさにそんな感じで、「旨み」が分厚すぎない。
そして、ものすごく色々な味が入っている(ただ、火香はけっこう・・・)。
「旨み」の定義は人それぞれだが、しばしばその中心は「アミノ酸」であり、それは「肥料」によってもたらされる場合も多い。
酒で吟香ではなく米自体の旨みを味わう如く、茶でも「アミノ酸」だけではなく茶葉の味をしっかり味わうこと、このことを思い直す最近である。
日本酒で「(純米)大吟醸」より「純米酒」が好きというほうが通ということになっているのと似ている。
「茶舗あすか」さんの「特玉川在来」もまさにそんな感じで、「旨み」が分厚すぎない。
そして、ものすごく色々な味が入っている(ただ、火香はけっこう・・・)。
「旨み」の定義は人それぞれだが、しばしばその中心は「アミノ酸」であり、それは「肥料」によってもたらされる場合も多い。
酒で吟香ではなく米自体の旨みを味わう如く、茶でも「アミノ酸」だけではなく茶葉の味をしっかり味わうこと、このことを思い直す最近である。
2013年3月21日木曜日
清風園「静寂」
西荻窪清風園さんのハウスブレンドには大河内(2,100円/100g)、和敬(1,575円/同)、静寂(1,260円/同)があり、清風園さんの出自でもある静岡のお茶を使っているとのこと。
茶道の言葉「和敬静寂」から取った清風園さんの「和敬」と「静寂」であるが、渋みがかなり強い「和敬」よりも、円やかな「静寂」のほうが自分としては好みである。
「静寂」は味が円やかながら、肉厚な葉なのであろうと想像させる部分がある。
また、新鮮な香りが爆発というより穏やかな感じもあるのは、ブレンドものに見られる傾向かもしれない。
芽の味も感じる。
しもきた茶苑大山さんのブレンド茶である「沢の誉」に同様の傾向があるが、「静寂」のほうが肉厚な葉の味。
清風園さんのお茶は「おくみどり」「冬茶だより」などは火香が強いが、「静寂」はそれらよりずっと火香は少なく、蒸しも普通蒸しである。
1200円に見合った手堅いお茶であると思う。
温度には敏感で、ぬるすぎると臭みのようなものが出て煮え切らない味になり、ある程度熱めのお湯で淹れた方がバランスが良いと感じた。
同じ清風園さんの「おくみどり」は熱いお湯だと火香がきつすぎるのでかなり冷ましたほうが美味しく感じたが、対極的である。
2013年3月
2013年3月15日金曜日
新茶の出る前に買うお茶
この時期は次の新茶も待ち遠しいころで、どんなお茶を買うか迷うところだが、自分としては「少し高めの良いお茶を買う」のが望ましいと思っている。
管理の良いお茶を買う
新茶の時期はたいていのものは一定水準以上に美味しいが、夏を過ぎると、良いお店で良いお茶を買わないと、「秋上がり」どころか「劣化しただけ」のお茶になっている場合も多い。
同じお店でも、安い茶葉はあまり良くない場所に置かれたりと扱いが悪い場合もあり、また、お店に来る以前の流通過程でも同じような扱いを受けている確率が高い。
逆に、ある程度値段のするお茶のほうがしっかり管理されたものである可能性が高い。
作り手、売り手、お茶への敬意
この時期に良いお茶が売り切れにならずに多く残っているとしたら、そもそも社会的な「損失」である。
作り手が手塩にかけ、流通でも手を抜かず、このご時勢にお店がリスクを背負いながら扱ったお茶が残っているということ。それを皆が見過ごしてしまったら、誰もそのようなお茶を作り売ろうという気にならなくなってしまう。
結果としてお茶文化が損なわれることに繋がる。
もし、少し高級で良いお茶が年明けの時期までまだまだ残っていたら、多少なりとも購入することが、作り手、売り手、そしてお茶自体への何よりの敬意になるはずだ。
商売の世界では「(商品を)褒める客は買わない」というような言葉があるが、口だけで何かを語るよりも、購入するということが何よりのメッセージであると思う。
もちろん金をちらつかせて威張るようなことは論外であるが、口だけで褒めたり貶したりして実際に何もしないのは最悪である。
そのお店の姿勢やお茶の味に共感したのであれば、最終的には継続的に足を運び購入することに優る褒め言葉は無いのではないかと思う。
2013年2月8日金曜日
君野園「松寿」
君野園さんは上野アメ横本店のほか、駒込、鳩ケ谷、南千住に支店、静岡工場も持つそうである。
アメ横店は、外国人を含む観光客が多いという土地柄、緑茶ソフトクリームや和紙包みの茶缶などが多数用意されている。
何より、お茶屋さんにしてはスタッフの数が多くてびっくりする。
品評会入賞茶や釜炒り茶、玉露、やぶきた以外の品種、それに急須や抹茶碗など、ラインナップは広く、良い物には3000~4000円/100gの値段がつけられていて、アメ横のディスカウントのイメージとはまた違う。
特に玉露に関して、八女や宇治だけではなく静岡の玉露まで用意されているところは静岡工場を持つ強みか。
土地柄、トロトロになるまで細かくなった深蒸しが主力商品になっているようだ。
ひとまず宇治の「松寿」(1050円/100g)を購入してみた。
普通蒸しで茶葉は細く選られているのだが、実際に淹れてみると、旨み成分は強いものの、新鮮な香りや芽の風味は少ない。
乾燥した状態では濃いぐらいの色なのだが、淹れた後の茶殻はかなり薄い黄緑となり、ぬるい温度で淹れると例のやまかいで気になったような臭いの癖が出やすい。
そこで湯をあまり冷ましすぎないように淹れると、それがあまり出ずに旨みが中心となり、渋みも大したことは無く済んだ。
宇治の淹れ方としては例外的のように思うが、産地の個性よりも極深蒸しを推すお店の個性が強く出ているのかもしれない。
この寒い時期のお茶としては、高級茶葉をぬるいお湯で淹れるよりも、このほうが温かくて気持ち良いかもしれない。
2012年1月
2013年1月21日月曜日
清風園「冬茶だより」
「冬茶だより」という軟らかい名前が付けられているが、中身は「おくみどり」の深蒸しで、芽の高級な味が濃厚で鮮度維持も万全。お茶屋さんらしい紛れもなき本物である。
特に印象的なのは高級部位である芽の味がかなり濃厚なことで、これで1,200円は良心的であると感じる。
個人的には深蒸しでなかったらなお嬉しかったし、火香もかなりあるが、素材の良さが補って余りある。
熱めのお湯で淹れると火香が出すぎてしまうので、かなり冷まして飲むと良かった。
また、最近故あって老ね香のあるお茶ばかりずっと飲んでいたので、あらためてこちらのお店の品質管理に感嘆する思いである。
年明けのこの時期に芽の味が老ねずに味わえるのは、低温貯蔵、脱酸素剤、窒素充填、真空パックといった保存技術が向上した現代ならではであり、昔だったらあり得ない。
また技術だけではなく、各流通過程において誰も手を抜かず大切に扱われてきたからにほかならない。
老ね香は片道切符であり、流通のどこか一度でも手を抜いたら老ねて、元に戻ることは無い。
そうならずに消費者まで届くことこそが日本のプライドである。
関わった全ての方々に感謝したい。
2013年1月西荻窪「清風園」にて購入
100g 1,260円
特に印象的なのは高級部位である芽の味がかなり濃厚なことで、これで1,200円は良心的であると感じる。
個人的には深蒸しでなかったらなお嬉しかったし、火香もかなりあるが、素材の良さが補って余りある。
熱めのお湯で淹れると火香が出すぎてしまうので、かなり冷まして飲むと良かった。
また、最近故あって老ね香のあるお茶ばかりずっと飲んでいたので、あらためてこちらのお店の品質管理に感嘆する思いである。
年明けのこの時期に芽の味が老ねずに味わえるのは、低温貯蔵、脱酸素剤、窒素充填、真空パックといった保存技術が向上した現代ならではであり、昔だったらあり得ない。
また技術だけではなく、各流通過程において誰も手を抜かず大切に扱われてきたからにほかならない。
老ね香は片道切符であり、流通のどこか一度でも手を抜いたら老ねて、元に戻ることは無い。
そうならずに消費者まで届くことこそが日本のプライドである。
関わった全ての方々に感謝したい。
2013年1月西荻窪「清風園」にて購入
100g 1,260円
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