西荻窪清風園さんのハウスブレンドには大河内(2,100円/100g)、和敬(1,575円/同)、静寂(1,260円/同)があり、清風園さんの出自でもある静岡のお茶を使っているとのこと。
茶道の言葉「和敬静寂」から取った清風園さんの「和敬」と「静寂」であるが、渋みがかなり強い「和敬」よりも、円やかな「静寂」のほうが自分としては好みである。
「静寂」は味が円やかながら、肉厚な葉なのであろうと想像させる部分がある。
また、新鮮な香りが爆発というより穏やかな感じもあるのは、ブレンドものに見られる傾向かもしれない。
芽の味も感じる。
しもきた茶苑大山さんのブレンド茶である「沢の誉」に同様の傾向があるが、「静寂」のほうが肉厚な葉の味。
清風園さんのお茶は「おくみどり」「冬茶だより」などは火香が強いが、「静寂」はそれらよりずっと火香は少なく、蒸しも普通蒸しである。
1200円に見合った手堅いお茶であると思う。
温度には敏感で、ぬるすぎると臭みのようなものが出て煮え切らない味になり、ある程度熱めのお湯で淹れた方がバランスが良いと感じた。
同じ清風園さんの「おくみどり」は熱いお湯だと火香がきつすぎるのでかなり冷ましたほうが美味しく感じたが、対極的である。
2013年3月
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