2013年3月15日金曜日

新茶の出る前に買うお茶


この時期は次の新茶も待ち遠しいころで、どんなお茶を買うか迷うところだが、自分としては「少し高めの良いお茶を買う」のが望ましいと思っている。


管理の良いお茶を買う

新茶の時期はたいていのものは一定水準以上に美味しいが、夏を過ぎると、良いお店で良いお茶を買わないと、「秋上がり」どころか「劣化しただけ」のお茶になっている場合も多い。

同じお店でも、安い茶葉はあまり良くない場所に置かれたりと扱いが悪い場合もあり、また、お店に来る以前の流通過程でも同じような扱いを受けている確率が高い。
逆に、ある程度値段のするお茶のほうがしっかり管理されたものである可能性が高い。



作り手、売り手、お茶への敬意

この時期に良いお茶が売り切れにならずに多く残っているとしたら、そもそも社会的な「損失」である。
作り手が手塩にかけ、流通でも手を抜かず、このご時勢にお店がリスクを背負いながら扱ったお茶が残っているということ。それを皆が見過ごしてしまったら、誰もそのようなお茶を作り売ろうという気にならなくなってしまう。
結果としてお茶文化が損なわれることに繋がる。

もし、少し高級で良いお茶が年明けの時期までまだまだ残っていたら、多少なりとも購入することが、作り手、売り手、そしてお茶自体への何よりの敬意になるはずだ。

商売の世界では「(商品を)褒める客は買わない」というような言葉があるが、口だけで何かを語るよりも、購入するということが何よりのメッセージであると思う。

もちろん金をちらつかせて威張るようなことは論外であるが、口だけで褒めたり貶したりして実際に何もしないのは最悪である。

そのお店の姿勢やお茶の味に共感したのであれば、最終的には継続的に足を運び購入することに優る褒め言葉は無いのではないかと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿