蓬莱堂茶舗さんは、新茶が出て暫くは前年のお茶と適宜ブレンドしているらしい。
熟成した前年の茶葉はコクと旨みが豊かで、本年産の茶葉は色と香気が優れているとのことである。
それらを混ぜ合わせることで、味に深みが与えられている。
数年前の「都の緑」に比べて、茎などの混入比率がずいぶん下がり、外観は勢龍(1600円)に近づいたと思う。
アミノ酸的な旨み成分と華やかな香りは、「常盤木」や「勢龍」に比べるとややおとなしい。
その代わり、濃厚な緑の味を楽しめる。
ある意味、日本酒で「純米大吟醸」よりも「純米酒」のほうが米の良さを味わえると言われるのに似ていて、非常に美味しい。
ある程度柔軟な淹れ方にも対応してくれ、少なめでストイックに淹れても、やや多めのお湯で気楽に淹れても美味しい。
1200円~1300円ぐらいとしては、これまた最高のお茶の一つ。
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