1974年に東京初の紅茶専門喫茶店としてスタートした、まさに「草分け」という名が相応しい、ティーハウス・タカノ。
価値観がまだ多様ではなく、「喫茶店といえば珈琲」が当然だった当時、珈琲が無くて紅茶のみの喫茶店は、苦労なさったとも聞く。
誰もやらなかったことを成し遂げたからこそ今日の老舗がある。
喫茶店であるだけではなく、茶葉やティーポット等も購入可能である。
ティーポットは購入してみたことがあるが、考え抜かれており非常に使いやすい。
世では紅茶というとダージリンが断然ブランド化しているが、こちらはダージリン(インド)よりもスリランカ系、しかも日常飲めるような値段のものに力を入れておられる。
特にお店の標準ミルクティーとなっているディンブラ BOPは、普段着のミルクティー用茶葉として、一つの理想像だと思う。
繊細でフルーティーな香りはさすがに少ないが、木の実のような味が混ざっていて、これが美味しい。
ロットの誤差も少なく味も安定している。
ミルクティーを考えるときはメートル原器のようにいつも比較基準にしている。
また、スコーンも絶品である。
お店を訪れた際、久々に気分転換をしたくなってウヴァを飲んでみることにした。
ウヴァというとメンソール系の香りが特徴とされるが、本品は、かすかに上品に漂うにとどまり、繊細な味。ストレートでもミルクでもゆけそうで、ミルクでは少しパンチが足りないくらいなので、入れすぎないように注意したい。
ただ、日本の高級煎茶や高級ダージリンのようにフルーティーさ爆発とはゆかない。
茶葉で購入したときの値段
ディンブラ ラクサパナBOP(100g 600円、50g 330円)
ウヴァ ハイランド茶園50g630円
2012年1月
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