2011年5月14日土曜日

足柄茶から基準値越えセシウム検出

足柄(神奈川)の茶葉から基準値越えのセシウムが検出されたとニュースになっております。
いくつか論点を書きたいと思います。


1.他の産地は大丈夫?

足柄は偉いと思います。自主的に検査を行い、基準値越えしたものは早々に出荷停止措置を取りました。

みんなが気になっているのは、他の産地はどうかということでしょう。
足柄は神奈川でも南にあり、もうすぐ静岡県という地区です。
日本最大の緑茶産地である静岡はどうなのか?

より北=福島寄りである埼玉の狭山茶はどうなのか?

さらに、チェルノブイリのときも地球を2周して放射性物質が降ってきた、という話もありますので、日本全国のお茶を検査してほしいものです。


2.煎茶にすると、そしてお湯で淹れるとどうなるのか?

足柄で基準値越えしたのは生葉です。
煎茶にして飲むと、セシウムの量はかなり減るというデータもあるとか。
ただ、平常時にセシウムでそんな実証実験を十分にやっているとは考えにくいものです。
是非、データを取り直して早急に発表してほしいと思います。
たぶん、放射性物質は減ると思いますので、その場合は、必要以上の風評被害を防止することにもつながります。

煎茶にした状態と、お湯に出してお茶を入れた状態のデータが必要です。

特に、お湯に出すときの濃さは、人によってかなり違いがあり、お茶屋さんなど業界関係者は一般に比べてとても濃く出す傾向があります。
ここは公正に、業界関係者が出すような濃さできちんと検査してほしいところです。

また、普通蒸しと深蒸しでも違うことでしょう。



3.他の農産物はどうなのか?

本ブログのテーマ外とはなりますが、人として勿論、お茶以外の農産物もできる限り検査してほしい、という気持ちがあります。

お茶の新芽には特に溜まりやすいという記事もありました。
野菜は、葉、芽、根、種など、我々はものによって摂取している部分が違いますよね。
きちんとデータを取ることで、どういう食物のどういう部分をとったら良いのか、だいたい判ってくるでしょう。


4.基準値の設定はどうなのか?

これもずいぶん話題になってきたことだと思いますが、そもそも基準値の設定がどうなのか、絶えず見直してほしいと思います。
国際的に見て甘いという意見などもいろいろあります。

今回のニュースでいえば、足柄茶も、「基準値」を下回ったものは出荷をやめないとのことです。
水と同様に、年齢によっても「基準」は変わってくるでしょう。

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