2010年11月3日水曜日

久々の宇治茶

宇治茶はブランド化しているため、かなりの額を出さないと美味しい宇治茶にはありつけないイメージがあった。
そのため、コストパフォーマンスを考えるとどうしても他の産地になってしまっていた。

が、京都を歩いていたら偶然とても良さそうなお茶屋さんを発見。
100g1000円~1500円の価格帯で、美味しい煎茶があることを知った。
蓬莱堂茶舗というところ。
普通蒸しにごく弱い火香で、これぞ宇治茶という味。


茶葉を見ると、そんなに高級部位ばかり使っているわけでもないように見える。
ミル芽が特に多いわけでもないし、茎もちらほら入っている。
それでこれだけ美味しいというのは、茶葉自体が持っている品質と、加工の上手さとがあると思われる。

何というか、普段飲んでいる1500円のお茶の美味しさが、ミル芽を多用した甘みの爆発であるのに対して、今回の甘みは、老舗の味というかつくりの上手さというか・・・前者がカリフォルニアのワインだとすれば後者はフランスのワインのような感じなのだろうか(完全に単なるイメージ)。
宇治茶の底力を見る思いだ。

このお茶を上手に入れるにはそれなりの点て方が必要だ。
いわゆるお茶屋さんがやる、小さい急須(宝瓶)に多量の茶葉を入れ、そこにぬるいお湯を入れる、というような、味が濃く出る「本格的」な入れ方が合う。
上手く入れないとなかなかおいしい味にならない。

煎茶 「勢龍」 蓬莱堂茶舗
100g1575円
(2010年10月末)

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