2015年3月3日火曜日

日本茶Award2014

日本茶Award2014なるイベントが行われた。
栄えある第一回である。


・消費者参加型の品評会

これまでは、品評会というと業界内のみで行われていたが、日本茶Awardにおいては、業界内で事前選出されたお茶(2014年は281点から選出された19点)を、「TOKYO TEA PARTY」で一般消費者(要事前申し込み)がテイスティングして投票を行う。

業界内で事前選出した19点(「プラチナ賞」)の中でも特に高評価を受けたお茶(「プラチナ大賞」)と、業界選出19点の中から消費者が選ぶ「日本茶大賞」とがある。



・評価方法も味本位に変更

以前にも書いたが、従来の品評会は、「滋味」「香気」「外観」「水色」の4点から採点され、直接的には味とはいえない「外観」「水色」に25%前後の配点されている点については、賛否両論があった。
その点、日本茶Awardにおいては、「外観」や「水色」は気にせず、味(滋味+香気)で判断することとなった。
専門家が味だけで点数を付けるワインなどを考えてみても、この点では世界基準、あるいは出荷側というより消費者側の視線に近づいたと言える。

また、荒茶ではなく加工済みのお茶を、生産者が指定する温度や抽出時間で淹れている。
しかも業界内の選出では、二杯目の味まで見ているという。


・幅広いお茶を知ることに重点

渋谷ヒカリエで行われたイヴェントでは、出品された281点が並び、事前申し込みすると、281点から選出された19点を試飲し、お気に入りの1点に投票を行うことができる。

この消費者参加の試飲は、普通蒸し、深蒸し、玉露、希少品種、更には焙じ茶や発酵茶まであっての19点なので、良い点としては、幅広いお茶に触れることができるため、見聞を広めることができる点が挙げられる。

その一方で、19点に全てを詰め込んでいるため、たとえばその中に「玉露」はゼロで、「かぶせ茶」は一種類しか無かったことからも分かるように、消費者が特定の種類の中から選ぶようなことはできない。
同じ種類から日本一を選びたいのだという人々にとっては、不満の残る内容となっている。

事前選出された「プラチナ賞」の19点はこちら
 【うまいお茶】部門
・京都府 中窪幸司出品     普通煎茶 やぶきた
・福岡県 (株)熊谷光玉園出品     普通煎茶 さえみどり
・鹿児島県 今吉耕己出品     普通煎茶
・静岡県 土屋裕子出品     普通煎茶
・福岡県 高木暁史出品     かぶせ茶
・熊本県 猪原真滋出品     釜炒り茶 やぶきた
・長崎県 (有)茶友出品     蒸し製玉緑茶 あさつゆ
・鹿児島県 (株)特香園出品     深蒸し茶
・鹿児島県 (有)小牧緑峰園出品     深蒸し茶 さえみどり
・鹿児島県 今隈幸洋出品     深蒸し茶
【香りのお茶】部門
・宮崎県 (有)井ヶ田製茶北郷農園出品     普通煎茶 おくみどり
・静岡県 森内吉男出品     普通煎茶 蒼風
・東京都 和多田喜出品     普通煎茶 蒼風
・京都府 (株)お茶の玉宗園出品     ほうじ茶
・岡山県 恒枝信雄出品     ほうじ茶
・佐賀県 太田重喜出品     釜炒り茶 ふじかおり
・静岡県 高橋一彰出品     発酵系のお茶 静印雑131実生
・静岡県 高橋達次出品     発酵系のお茶
・宮崎県 宮崎亮出品     発酵系のお茶


・表面的インパクトが有利になると事前に予想できた

したがって、そういうなかから「日本茶大賞」を選ぶことに起因する問題もある。
それは何かというと、「手っ取り早いインパクトがあるもの」、具体的には発酵茶や火香の強いもの、希少品種、珍しい仕上げなど、「変わった味のするものが圧倒的に有利になるだろう」ということが、試飲した時点で既に予見できた、という点に尽きる。

果たして結果は

○日本茶大賞 
有限会社茶友(長崎県) 蒸し製玉緑茶 49票

○日本茶大賞特別賞
【うまいお茶】部門 株式会社熊谷光玉園(福岡県) 普通煎茶さえみどり 41票

【香りのお茶】部門 宮﨑亮(宮崎県) 発酵系のお茶 36票

(総投票数:358票/有効投票数:357票)

となり、業界内で選出した「プラチナ大賞」とは全く異なる結果となった。 
味・香りのちょっと珍しい、変化球のものばかりである。
この結果を見ると、ともするとこれまで高級茶の代表とされてきた「玉露」「かぶせ茶」、あるいは日本茶の代名詞である「やぶきた種の普通蒸し煎茶」などが劣っているという誤解を与えかねないが、そうではない。
ひとえに19点に全てを詰め込んだエントリーの仕方によるところが大きい。

予備知識が無い状態で、旨みや香りが珍しいものが続く中、オーセンティックなお茶の味を一瞬で評価できる一般人がどれだけいるだろうか、ということである。
それはかなり難しいのではないかと思う。

肯定的に捉えれば、普段多くの消費者は触れる機会があまりなかったと思われる発酵茶や玉緑茶が知られるきっかけになり、更にそれらが高い評価を得た、ということもできる。

その一方で、うわべのインパクトが大きいお茶ばかりが高評価を得てしまう仕組みに多くの人が無自覚のまま評価がなされてしまうことには、大きな危惧も覚える、というのが偽らざる感想である。
このような危うい選び方で素人が評価を下す仕組みだけが「消費者参加」のかたちではないように思う。
むしろ、専門家たちが本気で評価する場面が見てみたい。

たとえば、色々な地方の専門家がお茶を飲みながら議論を交わし、観覧者も同じお茶を飲みながらそのお話を聞ける(時には発言も)、というような形式のほうが有意義だと思う。


・「プラチナ大賞」の価値

その意味においては、業界内の事前審査で「プラチナ大賞」を獲得した二点のほうが、信頼性は高いように思う。
その二点は、

【うまいお茶部門】
 深蒸し茶(株)特香園(鹿児島県)

【香りのお茶部門】
 煎茶(有)井ヶ田製茶北郷茶園(宮崎県)

となっている。

絵に描いたように深蒸しと普通蒸しが一点ずつとなっているが、九州、それも南勢に偏ったのを変に排除しなかったのは素晴らしい。

普通蒸しのほうの(有)井ヶ田製茶北郷茶園(宮崎県)は、たしかに美味しかった。
だが見方を変えれば、アミノ酸的な旨みにやや偏り、火香もかなりあるのではないか。
評価者にもっと関西のお茶業者さんがいたら、プラチナ大賞を獲れただろうか?
もう少し「旨み」一辺倒ではない味わいだと更に良かったと思う。



その他気になった点を少し挙げようと思う。

・プラチナ賞19点は売り切れ続出


事前選出された19点は人気で、早い段階で大半が売切れてしまった。
「プラチナ大賞」2点をはじめ、「プラチナ賞」19点は、それが決定した時点でより多めに取り寄せて販売したほうがよさそうだ。
もちろん、第一回で数字の見えない中、予想以上の売れ行きだったということを意味しているので、この売り切れは嬉しい悩みでもあったといえる。


・19点から漏れた出品茶を買いたくなる動機付けが必要

また、主に19点から漏れた残りの200点以上が販売されていたが、さすがに数が多すぎて選びきれないのと、「19点に入賞できなかったものか」という先入観を払拭する仕組みが必要かと思った。
たとえばいくらか料金を払うことで一定時間もしくは一定回数試飲できるようにしたりすると、選びやすいかもしれない。


・Awardをアワードと読むのはどうか・・・

所詮カタカナ化の話だから完全に正確にはなり得ないが、"Star Wars"が「スター・ウォーズ」であるように、"Award"は「アワード」ではなく「アウォード」とするほうが適切だと思う。
できれば複数形でAwards(アウォーズ)と書くべきものかと思う。
サッカーは「Jリーグ・アウォーズ」と名乗っている。



色々改善できそうな点はある。しかし「口で言うこと」と「実現すること」は全く別のものであり、実際にこのようなイヴェントを行うことには、途方も無い労力が伴っている。
単純な目先の損得だけを考えていたら絶対にできないことである。

2014年10月16日木曜日

相藤農園 大はしり 川根茶 1500円+税/100g

相藤農園さんは、全国茶品評会や静岡県茶品評会などで、何度も農林(水産)大臣賞を受賞していることから、有名な生産家であると思われる。
お茶の袋やウェブサイトでは、これでもかというくらい受賞暦が強調されている。

こちらの「大はしり」は、5月初旬に摘んだもので、1500円+税/100g。
「大はしり」とあるが、更に早い時期の4月末から5月初旬に摘んだ「初摘み」2000円+税/100gがあるようだ。

果たして、本気でミル芽の香りが鼻から抜けてゆく上質なお茶で、静岡茶に非常に多い葉の肉厚さに起因する渋み・苦味があまり無い、稀有なお茶。

外観は細長く揉まれたものが多いものの、細かなものも混ざり、品評会向きの品番ではないかもしれないが、味は素晴らしいし、淹れやすい。

正統派の全国区のお茶という感じで、この内容で1500円/100gは安い。

旨みが多く芽の香りも爆発している。
それに圧倒され、火香も気にならない。
品評会に出品されたものでも、香気と滋味に関しては、このお茶に満たないものもごろごろあるだろう。

2014年8月2日土曜日

さっぱりして少し葉が肉厚に――新生わたらい茶「特上煎茶」(100g/1,080円)

「極上煎茶」(100g入/1,296円)が四月末に初摘みされたものなのに対して、今回の「特上煎茶」100g入/(1,080円)は八十八夜前後に摘まれたものだそうである。

「手摘み」(100g入/1,620円)と「極上煎茶」は思いのほか差異が少なかったが、「極上」と「特上」は普通にかなりの違いがあり、後者は、香り、旨みが減り、葉が生育して肉厚になった分か、苦味・渋みが増した。
旨みや香気が減った分さっぱりしていて、食事などにはむしろ合わせやすい。

有機栽培であることも合わせて、1,080円の価値は十分にあるように思う。
ただ、216円上乗せして極上煎茶になるならば、個人的にはそちらを選びたい。
とはいえ、茶葉を多めにして淹れると「極上煎茶」に近い雰囲気になるので、人によってはこちらの「特上煎茶」のほうが万能かもしれない。

蒸しはやはり普通蒸しと深蒸しの中間ぐらいという感。
茶柄は「極上」に比べてわずかに増えたようにも見えるが、外観に関する差異は他社の「1000円と1200円の違い」に比べたら、とても小さなものだ。

2014年7月2日水曜日

暑い季節に「自家製ほうじ茶」

暑い夏の季節は、より多くの水分補給が必要になる。
もちろん緑茶でも良いのだが、カフェインが多くさすがにがぶがぶ飲みすぎると胃に負担がかかる。
そこで一般的には麦茶が飲まれることが多いと思うが、個人的に良いと思っているのが、自家製ほうじ茶(もどき?)である。

作り方はいたって簡単。
油気の無い鍋やフライパン、あるならば焙烙(ほうろく)で炒る(焙じる)だけである。

自分でやると利点はたくさんあって、
  • 焙じたてなのでおいしい。
  • 好みの焙煎ができる。
    個人的には茶色と緑が混ざったぐらいの、全体的にいえば黄色ぐらいの焙じ方が気に入っている。お店でよく見る茶色になりきったものに比べると保存が利かないので、お店では扱いにくいのだが、焙じてすぐに飲むからこそできる、自家製の特権である。
  • 茶葉の有効活用になる。
    頂き物や失敗した購入品などで、あまり好みに合わないお茶が残ってしまうことがあるが、ほうじ茶はそんなにデリケートなものではないので、ここぞとばかりそういうお茶を使うことができる。

などが挙げられる。

カフェインが多くない(らしい)ので多量に飲みやすいほか、ついつい冷たいものを飲みがちな時期に温かいほうじ茶を飲むのは、臓器にも大変良いと思われる。
また、ほうじ茶はお湯を冷まさず熱湯で淹れることができるし、煎茶に比べて二淹目や三淹目も味の変化が少ないので、淹れるのも楽である。

欠点は、煎茶に比べると栄養素が減ってしまうらしいことである。
栄養の話だけではなく、やはり煎茶でしか得られない風味や楽しさがあるので、当然のように煎茶も飲んでいるのであるが――。


ちなみに「焙じる」というのは「火であぶってからからになるまで熱する意」らしいので、字義から考えると、からからになりきらない程度で止めている私のやっていることはむしろ「炒る」(火で熱して焦がす意)のほうが近いかもしれない。

だが、それを言った場合そもそも、世の「煎茶」が、「煎じる」(薬や茶などを煮つめて、成分、滋養などを取り出す)という字義と乖離してしまっているが「煎茶」として通っているという、大きすぎる事例があるし、作り方からいえば「自家製ほうじ茶」と表現するのが最も妥当であるように思う。

なお、緑茶と紅茶がそうであるように、香りの質が違うので、ほうじ茶も必ず急須を使い分けなければならない。

2014年6月25日水曜日

浅田茶塢園 特選有機煎茶(100g 1300g)

宇治田原・湯屋谷郷は、蒸製煎茶の祖、永谷宗円生誕の地だそうだ。

http://www.slownet.ne.jp/sns/area/life/reading/interview/200908010942-9275541.html

後で知ったのだが、こちらのインタビューが興味深い。
いくつかピックアップすると、

・55歳で大手電機メーカーを早期退職されて農業へ転進されたそうだ。
・2000年当時、宇治田原には有機をやっている人が2人しかいなかったらしい。
・「茶塢」は中国の茶の本に見られる言葉で、山間で温度差が激しくて、霧が発生するような、良いお茶の採れる場所を「茶塢」と言うのだとか。

こういう方もいるのだなあと思うと興味深い。


特選有機煎茶(100g 1300g)は、普通蒸しとのことだが、中蒸しといえるぐらいで、細かく裁断された茶葉もなかなか多く、細長く揉まれた茶葉は少ない。
また、黒ずんだ高級部位から、茶色に酸化した部分まで、いろいろな茶葉が入っていて、少し荒茶っぽいところがあるが、茶柄ないし茎は除かれている。
特徴的なのは、滋賀県などにも見られた土っぽいというか葉っぱっぽいというか、そういう旨みの味が豊富で、しかも苦味もある程度ありながらも柔らかいというか上品に入っているところだと思う。

火香は強くないが、乾燥はそれなりにさせていると感じる。

パッケージングはシンプルで、空気抜きも無いし、脱酸素剤も入れていなかった。
空気抜きは茶の形状を損ねるという意見もあるし、脱酸素剤で味が変わるという人もいるそうなので、これはこれで一つの選択肢かと思う。

2014年6月9日月曜日

優れた水分調整――「新生わたらい茶 極上煎茶」(有機栽培茶)100g 1296円

「株式会社 新生わたらい茶」さんのサイトを見ると、社長の言葉がTPPまで言及し、生産者さん10名以上が登場し、顔写真とコメント付きで紹介されている。
最近、日本のウェブショップでは、店員が登場し「顔の見える販売」風にするのが流行しているが、年輩の生産者が多いお茶業界ではまだ珍しい。
「生活クラブ」が出資して株式会社化した組織のようであるので、その方面からの知恵だろうか。

サイトに掲載されている「事業内容」を見ると「荒茶の仕上加工および仕上茶の販売」とあるので、無農薬茶に取り組む各生産家が連合して加工販売する、窓口のような機能が推定される。

三重県度会町というと、東京の有楽町店をはじめ青山の市場や三越などにも度々出店されている中森製茶さんが知られている(?)が、今回の「株式会社 新生わたらい茶」さんという有機栽培のグループもあり、意欲的な町であると想像する。


極上煎茶 (初摘み) 100g 1296円

「極上煎茶」には「初摘み」とシールが貼ってあった。

形状は中蒸しっぽく、細い茶葉と粉っぽく粉砕された茶葉が混ざったタイプで、1200円のものとしては、いくぶん、茎、茶柄が多いかもしれない。
ただ味は素晴らしく、瑞々しく、良い意味の水っぽさ、青っぽさがある。

「今年の新茶は茶葉の水分は少な目、全国的に少ないようです。その為少し蒸気量を増やして蒸し、粗揉工程では乾きすぎないように注意して揉んでいます。」とのこと。
火香とはまた違う部分で、水分をうまく調整しているのが興味深い。

ミル芽の「香り」のほうはあまりないが、「味」は素晴らしいと感じる。
思月園さんの「生仕上げ新茶」と共通する部分を感じる、好みの方向性だ。
いかにも高級な外観や派手な香気を持っているわけではないが、水分調節のセンスで、しっかり味をまとめた誠実なお茶だと思う。
これはまた購入させていただきたい。

保存状態も申し分無く、空気を抜くタイプのパッケージングであった。

サイトには載っていなかったが、税別1500円の「手摘み」もあり、「手摘み」のほうがやや茶柄が少なく、濃厚な黒っぽい葉の味が増えた感じはあるが、思った以上に「初摘み」との差異は少ない。
むしろ「極上煎茶(初摘み)」のほうが茎が多い分、まろやかになっており、バランスが良いぐらいで、飲んでいて飽きることが無い。

無農薬で美味しいお茶がこう続くと、「嬉しい驚き」を通り越して「嬉しい悩み」といえる。

2014年5月30日金曜日

味を我慢せずにいただける無農薬茶――ごとう製茶「無農薬特上煎茶 かぶせ茶」100g入り1620円

平成26年産 無農薬特上煎茶 かぶせ茶 100g入り1620円

「ごとう製茶」さんは、愛知県豊橋市のお茶生産家さんである。

今年は無農薬・減農薬のものを積極的に飲んでゆこうと思い探してみたところこちらを知り、購入させていただいた。

数ある有機栽培農家からこちらを選んだ理由は、「旨みがきちんとありそうだったから」である。

経験上、オーガニック系のお茶というと、荒茶っぽいというか、あまり選別されていない、茎の味や大きい茶葉の味なども混ざったものが多く、葉もきちんと揉まれていないものが多い印象があった。

しかし私としては、別に、「有機栽培」と「そういう外観」がセットになっていてほしいわけではない。
むしろ品評会に出てくるようないわゆる「高級茶」、もしくは宇治茶の蓬莱堂茶舗さんのようなオーセンティックな作りのお茶、すなわち一芯二葉を中心とした若い部位が選別されて、きちんと揉まれたお茶が、無農薬でもあればと思っていた。

その点、こちらの「ごとう製茶」さんは、かぶせ茶をやっておられるし、品評会でも農林水産大臣賞を含む受賞暦が多いので、無農薬であっても高級茶的なお茶作りをされているように予想し、数ある有機栽培の茶業者さんの中からいの一番に購入させいていただいたのである。


まず到着して開封してすぐに大好きなミル芽の香りが溢れてきたことで、この時点でもう今回の買い物が成功だったことが分かる。
果たして、お湯で淹れてみても、ミル芽香と、アミノ酸的旨みが多い、高級茶の味わい。
火香も世間一般からしたら少なめの部類だろう。
ただ、もう少し水っぽい味がしても良かったか。

覆い香はそんなに目立っておらず、むしろミル芽と旨みのほうが印象に残るので、「かぶせ茶」というより「高級な煎茶(新茶)」という感。

葉が薄く柔らかいせいか、茶葉の量が少ないと二淹目の味は大きく変わってしまうが、一淹目の味が良い。

無農薬でもこういうお茶があるんだな、と感激した。
長いお付き合いをさせていただきたい。

有機栽培のお茶は探し始めなので、当面はいろいろと渉猟することになると思うが、こちらのお茶にはきっとまた戻ってくることになるだろう。