新宿駅地下に構える「茶の池田や」さんは、日本茶、茶器、珈琲、海苔、中国茶、紅茶、昆布茶等が所狭しと並ぶ楽しい店だ。
日本の煎茶では、蒸しについて「特蒸し」「上蒸し」など意味不明・頓珍漢な表記が気になる。
「普通蒸し」と「若蒸し」とを区別して使っているのも、全国標準の用法とかけ離れていて、消費者を混乱させるだけだ。
お茶の品揃えは品種、産地、価格、仕上げどれを取っても幅広い。
買い方として偏ってしまうが、品評会出品茶ばかり二点ほど購入させていただいた。
岐阜県・白川産(2018年関西茶品評会入賞煎茶、100g2000円)は、被覆が無いお茶だそうで、外観はすごく高級な形状でありながら色は濃過ぎず、鄙びたお茶の味がして、面白いと感じた。
ただ、二淹目は酸味苦味が出やすく難しい。
もしかしたら2018年製というのも影響しているのかもしれない。
宮崎県産(2019年全国茶品評会入賞煎茶、80g2000円)のほうは、外観は良いがとにかく肥料的・不自然な旨味で、被覆し過ぎ、火入れもそこそこあり、高価ではあるがちゃらちゃらしたお茶だった。
「品評会入賞茶」だけでもこのように全く傾向が違う。
良くも悪くもお店としてこういう味というものが無いので、この振り幅の中で好みの味に出会うのはなかなか難しいかもしれない。
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