2015年10月4日日曜日

「萬古不易」――茶舗あすか萬古焼コレクション

日本茶の急須を売るお店として、東京の二大巨頭といえば西荻窪の「茶舗あすか」さんと神田の「丸善銘茶」さんになるかと思うが、茶舗あすかさんがついに万古焼の展示をされることになった。

その展示の中心を成すのは山本広巳さん。
美意識の点で個人的な好みからは外れるが、使いやすさや急須を探求したという点で、空前絶後の製作家といっても過言ではないだろう。
お姉さんが作っていたと言われる茶漉しは、どんな深蒸しでも涼しい顔で淹れてくれそうだ。

急須というと、古いお茶屋さんに残るものを見るばかり。
しかし茶葉と同じように、産地にでかけたり、競りで落としたりして、コツコツと良いものを集めているお店も存在するのだ。
そしてそれを知っている急須好きのお客さんが喜んで買ってゆく。
広告があるわけではないから、マスコミで急須ブームを仕立てるようなことはないかもしれないけれども、水面下でそういう愛好家たちがいるのだ。

色々なお茶を買い歩くようになったら、きっと急須にも興味を持つ。
もしそんな段階に来た人がいたら、ぜひ足を運んでみるべきだ。

お茶より珍しい急須の祭典。きっとすごいものになるだろう。


神楽茶樓
東京都杉並区西荻北3-16-3 西荻神楽ビル 1F
03-6913-9370

展示期間10月1~7日

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