「品種みえうえじまは三重県大台町の在来種から選抜した品種で、上嶋親さんによって2003年に登録された純粋な民間品種」とのこと(思月園サイトより)。
この品種で栽培され、品評会に出品され、落札されて小売まで到達するところが素晴らしいと思う。
細くしっかり揉まれた茶葉も多く、浸水も普通からやや遅め、産毛もよく浮く。
作りの丁寧さだけでも1,260円以上の価値はあるように思う。
蒸しや火入れは控えめ。
このお茶の作り手「木下静子さん」が、みえうえじまという品種に敬意をもって、まだ定まっていないであろうこの品種の評価を貶めないように気を使って丁寧に仕上げたのかもしれない。
仕上げで余計な方向に味を持ってゆかず、プレーンかつ上質に仕上げている。
においについては例の癖を持っているが、「みえうえじま」特有ではなく他のお茶でもしばしば見られるので、これを以ってこの品種の特徴と言うことはできない。
苦味はけっこうあり、むしろこの苦味の質にこの品種の特徴があるのかもしれない。
ともあれ、「やぶきた」が作り方次第で全く味が異なるのを考えると、一種類飲んだだけでは何とも言えない。
苦味だけではなく、肥料の与え方や仕上げ方ゆえと思われるが、「旨味」もかなり感じる。
2013年10月27日日曜日
2013年10月15日火曜日
関西品評会出品 普通蒸煎茶 品種 やぶきた 三重県いなべ市 伊藤慶春さん製造 100g入り 1575円
昨年は品評会入賞茶をずらりと揃え、ファンを驚愕させてくれた「思月園」さんだが、本年は四国を中心に各地の番茶を揃え、講習会の内容も「お茶の淹れ方」に留まらず「火入れ体験」だったりして、留まることを知らない。
番茶も火入れも、フォローすらできずにいる我が身が無念だが、日本茶の華と言える品評会のお茶を少々購入させていただいた。
関西品評会出品 普通蒸煎茶 品種 やぶきた
三重県いなべ市 伊藤慶春さん製造 100g入り 1575円
やや黒みがかった緑の茶葉をお湯に浸すと直ぐに浸水し、茶葉の色はあっという間に淡い緑へと変化した。
普通蒸しながら、水色は、黄色というよりは黄緑。
味は、渋みが少なく、甘み旨味(肥料的?)は非常に強い。
もう少し葉を揉んだほうが立体感が出ただろうか?
ちょうど同じ値段の、伝統的な宇治のお茶そのものである「勢龍」(蓬莱堂茶舗)に比べると、甘み旨味が突出し、渋みが少なく、揉みも控えめ。
二淹目も甘みが奇麗に残るのが印象的。
番茶も火入れも、フォローすらできずにいる我が身が無念だが、日本茶の華と言える品評会のお茶を少々購入させていただいた。
関西品評会出品 普通蒸煎茶 品種 やぶきた
三重県いなべ市 伊藤慶春さん製造 100g入り 1575円
やや黒みがかった緑の茶葉をお湯に浸すと直ぐに浸水し、茶葉の色はあっという間に淡い緑へと変化した。
普通蒸しながら、水色は、黄色というよりは黄緑。
味は、渋みが少なく、甘み旨味(肥料的?)は非常に強い。
もう少し葉を揉んだほうが立体感が出ただろうか?
ちょうど同じ値段の、伝統的な宇治のお茶そのものである「勢龍」(蓬莱堂茶舗)に比べると、甘み旨味が突出し、渋みが少なく、揉みも控えめ。
二淹目も甘みが奇麗に残るのが印象的。
2013年10月3日木曜日
蓬莱堂茶舗「都の緑」
蓬莱堂茶舗「都の緑」1,260円/100g
1,575円/100gの「勢龍」とは茶葉の外観にも大きな差があり、格段に細かな葉が多く混ざり、味も「芽」の風味より「葉」の風味の割合が増える。
飲み方によってはこの「都の緑」のほうが面白いかもしれない。
ただ、濃く少量でオーセンティックな淹れ方をするなら、やはり「勢龍」に軍配か。
「勢龍」に比べると黒ずんだ芽特有の高級な風味は少なくなるが、肉厚ではない葉の甘みが伝わってくる。
この「都の緑」は茶葉の個性がよく出ていると思う。
1,575円/100gの「勢龍」とは茶葉の外観にも大きな差があり、格段に細かな葉が多く混ざり、味も「芽」の風味より「葉」の風味の割合が増える。
飲み方によってはこの「都の緑」のほうが面白いかもしれない。
ただ、濃く少量でオーセンティックな淹れ方をするなら、やはり「勢龍」に軍配か。
「勢龍」に比べると黒ずんだ芽特有の高級な風味は少なくなるが、肉厚ではない葉の甘みが伝わってくる。
この「都の緑」は茶葉の個性がよく出ていると思う。
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