豊緑園「農薬と化学肥料不使用 芽吹き新茶 オーガニック農園 宮崎もりもっ茶」
生茶仕立て新茶 宮崎県産 ゆたかみどり
趣味性の高いのスーパー「信濃屋」はプロパーとしては「つぼ市」「葉桐」を主力にしていて、緑茶はおざなりになっているが、このお茶は少々興味深かったので購入してみた。
「焙煎を控えめにし、生の茶葉の香りを残したフレッシュな美味しさです」とのこと。
思月園さんの「生仕上げ 煎茶」を彷彿とさせる。
60g 約600円で、農薬・化学肥料不使用でありながらこの価格だが、外観は荒茶に近い。
これが安さの秘訣といえるだろう。
ほぼ荒茶であることで、旨味成分が不自然に突出することがないという良さがある。
そしてジューシーな香気も感じられる。
ただ、やはり茎(柄)や粉の癖が気になった。
問題は鮮度を保つパッケージングの部分。
・5月下旬に酸味が見られた1袋目
5月下旬でもうっすら酸味が発生してしまっていた。
賞味期限は2021年4月末になっていたが、そのころまで美味しく飲めるとはとても考えられない。
・酸味が無かった2袋目
なぜか6月前半に購入した分は酸味は問題が無い程度だった。
・香りが無かった3袋目
6月半ばに購入した3度目のものは、酸味こそ発生していなかったものの、新茶のジューシーな香味が消え、粉の部分の味が目立ち、古い深蒸し茶のようになっていた。
思月園さんの「生仕上げ 煎茶」は「空気を抜く」という最強の方式で袋詰めしているにもかかわらず、5月前半には販売終了してしまう。
この仕上げは水分量が多く、それ以降は責任を持てないためである。
しかも基本的に自店販売のみ。
それに対して豊緑園さんのこちらのお茶は、流通先で何が起こるか分からないスーパー卸をしているにもかかわらず(しかも6月以降にも販売)、水分量の多い茶葉で脱酸素剤のみというのは、やはり不十分だというのが現実なのだろう。
もし1回しか買っていなかったら、もっと良くない印象を持っていたと思う。
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