一昨年は繰り返し飲み、昨年は少しばかり飲んだ新生わたらい茶さんの「極上煎茶」、今年はどうか。
一昨年の味が戻った。いやそれ以上かもしれない。
素晴らしい出来だった一昨年よりも、柔らかく香り高い。
ミル芽とも違うがフルーティ極まりない香気が口いっぱいに広がる。
昨年気になった茶色(ブラウン)の葉屑の混入も見られず、雑味が無い。
茶柄も少なく、外観もこの3年で1番良い。
火香は少ないがえぐみは無く香気高く、パサパサせず瑞々しい、素晴らしい仕上げ。これは例年通り。素晴らしい製茶のセンス。
被せ香も感じるが嫌らしさは無い。
葉が柔らかいのか、川根茶などに比べて渋みが少なく柔らかい。
しかもJAS認定有機栽培(無農薬)。
有機というとパサパサになるまで乾燥させて酸っぱくなり、茎まで入った大ぶりな茶葉のものが多いが、そのような印象を持っている人にこそ、このお茶を飲んでいただきたい。
摘採時期が早いのか、蓬莱堂さんの宇治茶などに比べるとフレッシュさに偏った味ではあるが、これはこれで素晴らしい。
ただし、この新茶の香りというのは揮発性のものらしく、開封後どんどん消えてしまい、100g飲みきるころには、何割か本来の香りを失っている。
それでも、無農薬でやっているという点も考慮したら本当に凄いことだ。
このお茶が1296円とは驚異としか言いようが無い。
南園さんの「月牙泉」も絵に描いたような高級茶だったが、2000円+税するし、開封したばかりの状態に関しては、人によってはこちらの「極上煎茶」の方が好きと言うかもしれない。
美味しくて、安くて、安全。
これはリピート必至である。
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