祖師谷大蔵駅から北に延びる有名な商店街には、数十メートルごとに次々と日本茶屋さんが現れ、その多さに驚かされる。
南園さんは駅からやや離れていて、非常に小さなお店だが、古めの萬古焼などもあり、雰囲気がある。
本当に気まぐれにではあるが、100g=2000円+税の「月牙泉」なるお茶を購入してみた。
このお店で一番高級な煎茶のようである。
何気なく飲んでみたところ、これぞ高級茶。
このバランスの良さは玄人としか言いようが無い。
火香は世間一般で言えば少ないぐらいだし、乾燥させすぎてもいない。
面白いのは、肥料の影響か、少しミネラル的な味(?)がすることだ。
そして、川根茶にある、少し茎のような鮮烈な香気。
外観は、芽の部分が多く、黒みがかっているが、秋山園「自然仕立て」ほどではない。
が、新茶+川根茶の香気を中心にバランスよく纏め上げた味作りのうまさには唸らされるものがある。
入念に調べて辿り着いた数多の名店を押し退けて、ふらりと入ったお店のお茶がここまで美味しいことに、驚きを禁じえない。
何故、祖師谷大蔵の老店主がやっているごく小さなお店のお茶が、ここまで美味しいのか。
実は、店主のご実家は川根にあり、そちらの南園製茶(有限会社みなみ)のお茶なのだそうだ。
夏を越える前に飲むお茶としては、新茶の青臭さこそ少ないものの、今年飲んだ中で今のところ一番だ。
2016年6月29日水曜日
2016年6月28日火曜日
蓬莱堂茶舗 新茶
蓬莱堂さんは、世の新茶礼賛主義とはかなり距離を取っておられるようだが、その新茶はどうか?
茶葉を見ると、100g 1200~1400円ぐらいの出来に見える。
びっくりするほど火香が無いため、エグみがあると表現する人もいた。
「新茶は青臭くて飲みにくかった」と言われていたころのお茶作りを、ある程度踏襲していると思われる。
もちろん、「大走り」など論外ということになるのだろうから、ある程度生育した茶葉で、そういった感じの味である。
青々しさの割に旨みが少なめなので、低めの温度で淹れるとエグみも感じられるが、熱めのお湯で茶葉を多めにして淹れると、青臭さが飛び、ジューシーさが出てきて、何とも美味になった。
茶葉を見ると、100g 1200~1400円ぐらいの出来に見える。
びっくりするほど火香が無いため、エグみがあると表現する人もいた。
「新茶は青臭くて飲みにくかった」と言われていたころのお茶作りを、ある程度踏襲していると思われる。
もちろん、「大走り」など論外ということになるのだろうから、ある程度生育した茶葉で、そういった感じの味である。
青々しさの割に旨みが少なめなので、低めの温度で淹れるとエグみも感じられるが、熱めのお湯で茶葉を多めにして淹れると、青臭さが飛び、ジューシーさが出てきて、何とも美味になった。
2016年6月27日月曜日
秋山園 平成28年産 新茶 自然仕立手摘 2,000円/100g(本体価格)
秋山園さんの言う「自然仕立」は、お茶を畝にしないことを意味しているそうで、必然的に手摘みになる。
新茶の味はどうか。
黒みがかって、思ったよりも短い茶葉が多い。
一見して丁寧に作られたのが伝わる。
そして香り立つ。これはある程度の火入れを予感させた。
多分に漏れず、秋山園さんでもこの時期は火入れを弱めにしているとのこと。
また、高級茶らしく、通常の半分ぐらいの温度の気持ちで淹れてほしいという説明書きも添えてあった。
しかしその通りに淹れてみると、とにかく旨みは多いのだが、肥料的というかアミノ酸的な旨みに偏っており、火香も言うほど少なくないと感じる。
色々な淹れ方を試した結果、一般的な高級煎茶よりも高めの温度、多目の湯量で、つまり並級煎茶の如く少々雑に淹れたときに、最もこのお茶の凄みが出るように自分には思われた。
おそらく、そのほうが突出したアミノ酸的な旨みが適度に収まるということだろう。
ただ、これだけ丁寧に作られたお茶であれば、やはり高級茶的な淹れ方をしたときにバランスが取れるほうが良いように思う。
新茶の味はどうか。
黒みがかって、思ったよりも短い茶葉が多い。
一見して丁寧に作られたのが伝わる。
そして香り立つ。これはある程度の火入れを予感させた。
多分に漏れず、秋山園さんでもこの時期は火入れを弱めにしているとのこと。
また、高級茶らしく、通常の半分ぐらいの温度の気持ちで淹れてほしいという説明書きも添えてあった。
しかしその通りに淹れてみると、とにかく旨みは多いのだが、肥料的というかアミノ酸的な旨みに偏っており、火香も言うほど少なくないと感じる。
色々な淹れ方を試した結果、一般的な高級煎茶よりも高めの温度、多目の湯量で、つまり並級煎茶の如く少々雑に淹れたときに、最もこのお茶の凄みが出るように自分には思われた。
おそらく、そのほうが突出したアミノ酸的な旨みが適度に収まるということだろう。
ただ、これだけ丁寧に作られたお茶であれば、やはり高級茶的な淹れ方をしたときにバランスが取れるほうが良いように思う。
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