2015年5月1日金曜日

伊豆に香る九州産新茶--市川のぐり茶

伊豆に用事があり、土産物屋で購入。
伊豆はぐり茶の名産地のようだ。

賞味期限を見ると、2016年4月20日とあるので、普通に考えれば1年前である2015年の4月20日ないし21日に製造されたものかと思う。
であれば、もし静岡のお茶とした場合、かなりの「走り」ということになり、土産物屋で80g1080円で購入できるとは考えにくい。
よく見ると、「原料原産地名」は「国産」と記載があるほか、「伊豆に香るぐり茶」とは書いてあるが、「伊豆産」「静岡県産」とは辛うじて書いていない。あくまで「伊豆に香る」というあいまいな表現に留めている(笑)。


果たして、土産物店専門商品であるこの商品は、九州産の茶葉であるとのこと。
ほかのお茶は静岡産とのことである。
なおこのお茶は、市川製茶工場さんのサイトには掲載されていない。

実際のところよくある話だと思う。
製茶技術が伊豆に香るということで・・・。

さて味は、九州産でも早い部類の茶葉になるのであろう。
ミル芽の香りが爆発する、まさに「走り」の味そのもの。
「走り」信仰は色々問題があるといわれているが、やはり走りのミル芽の香りはたまらなく良い。

やぶきたの味ではなく、ゆたかみどりあたりか。

開封当初は圧倒的なミル芽の香りの前に欠点は消えていたが、缶に移して香りが減ってきたら、火香の強さが気になるようになってきた。

グレード的には、市川製茶工場さんの中では100g1000円程度のものを下回る程度らしいが、もしかしたら静岡産より好みかもしれない。
また、二淹目三淹目でもミル芽の香りが十分残っていて美味しく飲めるのも良い。

奥ゆかしいわけではないが、春らしい香りが素直に溢れ出ていて、良い。
今年も新茶をいただけたことに感謝したい。

0 件のコメント:

コメントを投稿