京都には頻繁には行く機会がないが、機会ある限り蓬莱堂茶舗さんでお茶を購入したいと思っている。
こちらのお店は宇治茶に誇りを持っておられ、その一本筋の通った姿勢が好きだからである。
試飲させてくださるお茶も、煎茶道で出てきそうな、濃くて少量のエキスのようなお茶を飲むそれ。
1,230円のものと1,575円のものにはかなり差があったが、1,575円/100gの「勢龍」は、品評会入賞のお茶に近く、細く揉まれ、茶葉の色は黒味がかり、黒ずんだ高級茶葉独特の繊細な香りが豊か。
旨味だけではなく土っぽい味もある点が良い。
水色はもちろん黄色。
夏を越えたことによるのか、新鮮な香りはそんなに無かった。
あまりお茶に親しみの無い人が淹れるなら1,230円以下のもののほうが楽かもしれないが、鼻から抜ける繊細な香りは明らかにこの「勢龍」が上回っている。
この品質で1,575円、しかも高くなりがちな宇治茶ときたら、値段の割にとてもお買い得であると思う。
とにかくバランスの取れたお茶だと思う。
多めのお湯で飲む場合は、最初に少量のお湯で蒸らすようにしてからお湯を足すような淹れ方にすると、甘みが存分に出て美味しかった。
大きい急須に最初から目いっぱいお湯を入れるような淹れ方だと、真価は全く引き出せない。
2013年9月30日月曜日
2013年9月6日金曜日
目白 おおいし園
目白駅から徒歩約10分、下落合にある「おおいし園」さんは、こちらにお店を構えて約50年ほどになるそうだ。
量り売りの中では一番高価な1050円/100gのお茶を購入した。
缶に詰められたものだと2000円台のものも。これは新茶を缶詰めにしたものだそうだ。
お茶は全て静岡産だそうで、蒸しはそんなに深くないとのことだが、普通蒸しというより中深蒸しか。
しかし火香はあまり強くないのが良い。昔より火入れ弱くしているとのこと。
面白いのは、夏を越え、若々しい香りが減り熟成させたような丸みある味が出てきたこと。
夏を越える前はかなり違った味わいだったのではないか。
もちろん老ねた酸味が出てしまっているのとは違う。
氷点下の冷凍庫ではなく、山にある天然の蔵で熟成させたお茶を飲ませていただいたときの味を思い出した。
芽の風味は値段なりか、やや多めか。
静岡産にしては葉の硬さを感じない味。
昔ながらの店構えも素敵だし、味の作り方に奥の深さを感じた。
またお邪魔したいと思う。
量り売りの中では一番高価な1050円/100gのお茶を購入した。
缶に詰められたものだと2000円台のものも。これは新茶を缶詰めにしたものだそうだ。
お茶は全て静岡産だそうで、蒸しはそんなに深くないとのことだが、普通蒸しというより中深蒸しか。
しかし火香はあまり強くないのが良い。昔より火入れ弱くしているとのこと。
面白いのは、夏を越え、若々しい香りが減り熟成させたような丸みある味が出てきたこと。
夏を越える前はかなり違った味わいだったのではないか。
もちろん老ねた酸味が出てしまっているのとは違う。
氷点下の冷凍庫ではなく、山にある天然の蔵で熟成させたお茶を飲ませていただいたときの味を思い出した。
芽の風味は値段なりか、やや多めか。
静岡産にしては葉の硬さを感じない味。
昔ながらの店構えも素敵だし、味の作り方に奥の深さを感じた。
またお邪魔したいと思う。
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