2013年4月19日金曜日

鹿児島産新茶 西荻窪 清風園


20年ぐらい前だっただろうか?大走り新茶ブームがあったが、そういう風潮は落ち着いてきている。
が、早稲種が珍重されたり、品種開発されたり、お店がいち早く鹿児島茶を仕入れたりという傾向は今なお存在する。

まだ4月中旬だというのに、西荻窪・清風園さんにも既に鹿児島産新茶が2種類ほど入荷していた。
今年は全国的にお茶の出来が特に早いらしく、お関係の方々は喜んでいるに違いない。

(※その後冷え込みが訪れて、静岡などは大変な思いをしたようである)


一種類には「さえみどり」と書かれ、もう一つは深蒸し気味の無記名であったが「ゆたかみどり」あたりだろうか?
後者を購入。

青々した香りが爆発するほどではないが十分に新茶の香気がある。火香は結構ある。

今年も放射能汚染に加え九州をはじめ日本の土壌は中国の公害からの深刻なダメージを受けている。
そこから目を逸らすことはできないが、ひとまず新茶に出会えたことに感謝したい。



2013年4月中旬
1260円/100g

2013年4月5日金曜日

旨み中心を見直す

この半年ぐらいで、名うてのお茶大好き人間何人かとお話させていただき、ときにはお茶を飲ませていただいたところ、アミノ酸に特化したお茶よりも、葉の雑味がたくさん混ざったものが好きな方が何人かいらした。

日本酒で「(純米)大吟醸」より「純米酒」が好きというほうが通ということになっているのと似ている。

「茶舗あすか」さんの「特玉川在来」もまさにそんな感じで、「旨み」が分厚すぎない。
そして、ものすごく色々な味が入っている(ただ、火香はけっこう・・・)。

「旨み」の定義は人それぞれだが、しばしばその中心は「アミノ酸」であり、それは「肥料」によってもたらされる場合も多い。

酒で吟香ではなく米自体の旨みを味わう如く、茶でも「アミノ酸」だけではなく茶葉の味をしっかり味わうこと、このことを思い直す最近である。