2012年10月22日月曜日

茶舗あすか 特玉川在来


西荻窪の「茶舗あすか」さんは、在来種が並ぶお店だ。


「玉川」というのは静岡の地名で、今日では中河内川流域になるようだ。
中河内川は、茶でも有名な安倍川に合流している。

(ちなみに「両河内」というのは東にある興津川流域の一部であり、異なる地域。)

その玉川の在来種を使ったレアなお茶。

葉は大きめで、茎もそこそこ散見され、芽は入っているが少なめ。
いかにも在来種とセットになりそうな仕上げ。

鄙びた味がするが、不思議と渋みは鋭くない。
旨みも思ったよりもあり、茶葉の旨みと茎の旨みが溶けあう。
蒸しは普通(浅め)で、水色(すいしょく)はかなり黄味ががっている。
煎茶というより番茶に近い感覚。


品評会入賞茶がずらっと並ぶお店もあれば、こちらのように在来種が並ぶお店もある。
日本茶専門店といっても大きな違いがある。
しかし、どちらにしても生半可な店ではない。

こちら「茶舗あすか」さんは、お茶屋さんには珍しく、急須の品揃えも特筆すべき水準である。

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