2014年5月30日金曜日

味を我慢せずにいただける無農薬茶――ごとう製茶「無農薬特上煎茶 かぶせ茶」100g入り1620円

平成26年産 無農薬特上煎茶 かぶせ茶 100g入り1620円

「ごとう製茶」さんは、愛知県豊橋市のお茶生産家さんである。

今年は無農薬・減農薬のものを積極的に飲んでゆこうと思い探してみたところこちらを知り、購入させていただいた。

数ある有機栽培農家からこちらを選んだ理由は、「旨みがきちんとありそうだったから」である。

経験上、オーガニック系のお茶というと、荒茶っぽいというか、あまり選別されていない、茎の味や大きい茶葉の味なども混ざったものが多く、葉もきちんと揉まれていないものが多い印象があった。

しかし私としては、別に、「有機栽培」と「そういう外観」がセットになっていてほしいわけではない。
むしろ品評会に出てくるようないわゆる「高級茶」、もしくは宇治茶の蓬莱堂茶舗さんのようなオーセンティックな作りのお茶、すなわち一芯二葉を中心とした若い部位が選別されて、きちんと揉まれたお茶が、無農薬でもあればと思っていた。

その点、こちらの「ごとう製茶」さんは、かぶせ茶をやっておられるし、品評会でも農林水産大臣賞を含む受賞暦が多いので、無農薬であっても高級茶的なお茶作りをされているように予想し、数ある有機栽培の茶業者さんの中からいの一番に購入させいていただいたのである。


まず到着して開封してすぐに大好きなミル芽の香りが溢れてきたことで、この時点でもう今回の買い物が成功だったことが分かる。
果たして、お湯で淹れてみても、ミル芽香と、アミノ酸的旨みが多い、高級茶の味わい。
火香も世間一般からしたら少なめの部類だろう。
ただ、もう少し水っぽい味がしても良かったか。

覆い香はそんなに目立っておらず、むしろミル芽と旨みのほうが印象に残るので、「かぶせ茶」というより「高級な煎茶(新茶)」という感。

葉が薄く柔らかいせいか、茶葉の量が少ないと二淹目の味は大きく変わってしまうが、一淹目の味が良い。

無農薬でもこういうお茶があるんだな、と感激した。
長いお付き合いをさせていただきたい。

有機栽培のお茶は探し始めなので、当面はいろいろと渉猟することになると思うが、こちらのお茶にはきっとまた戻ってくることになるだろう。

2014年5月2日金曜日

思月園 生仕上げ ゆたかみどり 100g入り 1300円

非常に楽しみにしているお茶である。

今年のものは、青々とした密度の濃い味は昨年以上だと思う。
二淹目も同じ傾向の味がきちんと残るところに感激する。思いのほかそういうお茶は少ない。

昨シーズンは例年以上にいわゆる高級なお茶をたくさん飲んだので、もしかしたら、よりいっそうこのお茶の特殊さ(良い意味で)を自分が感じているのかもしれない。

例年5月ぐらいまでの限定販売だが、与えられた期間、感謝して存分に味わいたい。