「おくみどり」は玉露でも評価が高い品種で、久々に飲んだが凝縮された緑葉の味があり、「旨いなあ」と思わされる味であった。
良質の旨み・甘みで、例外的に3淹目してもなおおいしさがある。
新茶を一日でも早く収穫できるかが利益を左右するという日本茶業界において、晩生である特徴を持つという点で、おくみどりは不利のようだが、それを補って余りある素晴らしい品種だと思う。
ただ、どこまでが品種の味で、どこまでが肥料や被せの味なのか、まだまだ自分は分かっていないとも感じた
。
おくみどりは今後積極的に飲んでゆきたい。
それにしても鹿児島は何でも作っていてチャレンジ精神がある。
前回清風園さんで八女を購入したときは袋が二重で驚いたが、今回は普通に一重であった。
今回も鮮度は充分に感じた。
880円/100gはかなりお得感がある。
ただ、火香は少し強いか。
最高級の茶葉というわけではないが、値段にして非常にお買い得な品質であるのは間違いない。
お店には蒸しが深いものが多く――本品も中蒸しくらいか――自分の好みからすると選ぶのに少々苦慮するが、またお邪魔させていただきたい。
2012年7月「清風園」にて購入