「渋谷ながた」さんは本店を鳥取に持ち、起源は江戸時代(享和元年=1801年)まで遡るらしい。
自社茶園による緑茶もあるが、他の産地のものも仕入れて扱っており、また東京店は東京店で仕入れをしているらしい。
歴史あるお店であるが、渋谷店、本店(サイト)ともに、比較的親しみやすい価格帯の商品が売れ筋のようである。
試飲させていただいた結果、八女を購入。
久々の深蒸し気味のお茶である。
深蒸しだが火香は強くはなく、濃い味の後ろに八女のふわっとした甘さ、良いお茶の繊細な香りがあり、少しだけ顔を出している。
島根の番茶を飲んでみたかったが、扱っていないとのことであった。
番茶は煎茶よりも遥かに地方性が豊かで、広義で「日常のお茶」という意味合い以外ほとんど定義不可能なほど幅広く、奥深い。
渋谷東急プラザ地下では根付きにくいかもしれないが、鳥取ならではのお茶を楽しむことができたらと思う。
2011年8月